2015年11月8日

VERA EK

パリに引っ越してから大して時も経ってないのですが、
今月はクリエイション&公演の為、3週間トゥールーズに戻ってきております。

そうです、遂にこれ。初演です。





「pour Vera Ek」
19 novembre>21 novembre @ théâtre Garonne
création Garonne
chorégraphie, interprétation; Azusa Takeuchi
conception, mise en scène, décor; Mladen Materic
réalisation décor; Pierre Dequivre, Thomas Tallon
lumière; Frédéric Stoll
musique,bande son, décor vidéo; Laurent Padiou et Georges Dyson
coproduction; théâtre Garonne-Toulouse, Théâtre Tattoo

http://www.theatregaronne.com/spectacle/2015-2016/pour-vera-ek

ざざざっとフランス語で書きましたが、タイトルは「pour Vera Ek」
直訳すると「ヴェラ・エックのために」です。

"ヴェラ・エック"って何だ、誰だ、
と偉人か何かかと思われるかと思いますが、検索しても出てきません笑。

言ってみれば、その辺に居そうな女の子。
こんな作品が創られていることも知らずに世界のどこかで生きている、もしくは、もしかしたらもうこの世には居ないかもしれない女性。

今回一緒に作品を作っているセルビア人演出家ムラダンが、若かりし頃、旧ユーゴスラビアで兵役をしていた時に隣に並んでいた兵士から聞いた話の中に登場したのがこの女性。ヴェラ・エックという名前の美しさから、今だにムラダンの記憶の中に残っていた"この話"をある日私にしてくれたのがこの作品の始まりでした。

話の内容は、きっと誰もがどこかで聞いたことがあるような、もしかしたら経験したこともあるような、人と人との関係性で起こるあれこれ。簡単に言えば、恋のあれこれ、なのだけど、ムラダンがそうだったように、私もこの話を聞いていて「ヴェラ・エック」という名前が頭から離れなくなったのがこの作品に辿り着いた理由その1なのだと思う。

どんな女性だったのか。
私が共感できることはあるのか。
彼女は今どんな風に生きているのか。

話を聞いている時に、知らない人の人物像を勝手に想像するような、
日常的には頭の中ですることを、カラダでしたらどうなるか。
自分のイメージと、ムラダンの持つイメージと、見る人のイメージとがうまく合体するようなそんな作品になればよいなぁ…と思っております。

なんだか自分の頭の中の整理みたいになっちゃいましたが、あしからず。
少しでもどんな作品を作っているか伝われば嬉しいです。
そして、お近くの方は是非お越しください。
トゥールーズ、よい季節です。